2020年4月版 海外ドラマTOP10 これだけは絶対見ろ

ゲーム・オブ・スローンズ タイトル

永遠のナンバーワン、ゲーム・オブ・スローンズ

2020年4月版 海外ドラマTOP10 これだけは絶対見ろ

2020年版というのは、過去にも似たような記事を書いたからです。

過去記事 思い付き海外ドラマTOP10  的なタイトルです。

あの頃から、見るべき最高のドラマが変わっているかと言えば、

大幅に変わっています

何しろ、あのドラマが登場したからです。
そう、ゲから始まる、あのお方が君臨するドラマです。ゲーム・オブ・・・・・・・・
でも、1位なので後で書きます。
それと、たった5年の差ですが、内容よりも、放送をオンデマンドで見るのが常識になってきています。
5年前はケーブルTVや衛星放送が主流でしたが、今はNetflixを始めとしたオンデマンド放送が製作まで手掛け、ドラマ界を席巻しています。
余り古い作品やBBCやディスカバリーのドキュメンタリードラマは今回除外します。
本当は絶対に見るべき作品もありますが、それこそきりがないので制限します。

ということで、厳選された海外ドラマTOP10はこれだ!!

 

第10位 ザ・ソプラノズ

ソプラノズ

ソプラノズ

既に順位付けに価値を感じませんが、HBOが本格的にドラマ制作を始めたころの良作。
映画ゴッドファーザーが好きな人なら必ずはまる、現代版、リアリティ版ゴッドファーザー。
アメリカのマフィアの世界を普通の家族の目線で描くドラマです。ソプラノズはその家族の名前です。
主人公のボスが性格が悪くて、太っていて、強そうでないので、ドラマ版ゴッドファーザー?と言っても納得しないと思いますが、
見れば、本当のプロの組織犯罪者ってこんなだろうなと思ってしまうリアリティです。
そもそも、私のドラマの評価基準は、描くキャラのリアリティを重視するので、この作品は本当に気に入りました。
しかも、誰にでも面白い作品です。

 

第9位 セックス・アンド・シティ

セックス・アンド・シティ

今でも良作だと思います。
主人公はアラサー以上の女性たちで、容貌だけでは視聴者は見ません。
この作品のヒットがあってこそ、サラ・ジェシカ・パーカーは有名な美女とみなされているけど、本当は少しセンスのいいおばさんだったのです。

サラ・ジェシカ・パーカー


彼女が好きになるミスター・ビッグことクリス・ノースはイケメンですが、なかなか彼女とは恋愛関係にならない。これこそがこのドラマのみそです。
自分が好きになった人が誰もが振り向いてもらえるなんて、現実にはあり得ないわけで、この作品もそんな現実をコミカルに描くのが最大の魅力です。
このドラマは決してフレンズやビバヒルの大人版などではありません。

 

第8位 ザ・ワイヤー

ザ・ワイヤー

ザ・ワイヤー

ここでこれを入れると完全にHBOの回し者と思われてしまいますが、
本当に、この頃から、HBOはアメリカ最高のドラマ制作会社では断トツの存在になります。
ザ・ワイヤーは少し古いかもしれないですが、

オバマ大統領が見ているとコメントしたことで有名です。

シーズン5まで60本のエピソードを構成しつつ、最終話まで緊張感のある内容になっていました。
最終シーズンまで中だるみが無いのは、各シーズンの主人公、メインとなるテーマが成長していくからです。
最初はボルチモア警察の刑事が主人公の警察もの的な始まりでしたが、そのうち犯罪者側も深く描かれるようになり、犯罪組織や警察の捜査チームの世代交代がそのままドラマ全体のシーズンに反映していきます。

TheWireOmar

ザ・ワイヤー中最強のキャラ 一匹狼のオマール。実は同性愛者という設定。


麻薬密売組織のボスはエイヴォン・バークスデールでしたが、捕まって、ナンバー2のストリンガーが組織をまとめ、そのうち一匹狼のオマールや若いマイロなどが旧世代の組織を脅かしていきます。特に、このオマール、Michael Kenneth Williams(マイケル・ウィリアムス)ですが、顔にななめの大きな傷があります。これは彼が若いころ、ギャングの抗争に巻き込まれたときにナイフで切られた傷です。本物過ぎて怖い人でした。
警察側も主人公マクノリティはアルコール中毒でまともに仕事が出来なくなり、警察のトップも若い世代に交代していきます。
本当に最後まで楽しめた作品でした。

 

第7位 ヒューマンズ

thehumans

ザ・ヒューマンズ

人間そっくりのアンドロイド(ドラマ中ではシンスと呼ばれる)が意識を持ち始める未来のお話。
ありがちなテーマながら精密な人物描写と、オリジナルの意識を持ったアンドロイド達、シンスと呼ばれますが、
このオリジナルズ・シンス3人のキャラクターがそれぞれに個性的なのが成功の秘訣だと思います。
シンスなので3人とも機械的な反応をするという共通項があるのに、

ミアはとことんシンスらしく
ニスカは感情的で攻撃的
マックスはとにかく優しい。

みんな違ってみんないい、って

金子みすず的な

、良さです。
って、これは説明になっていません。
逆に金子みすず的な部分から最も遠いドラマです。

 

ここからは、傑作だが競争率が高くギリギリランク外になった作品です

 

ランク外 ボード・ウォーク・エンパイア

ボード・ウォーク・エンパイア

ボード・ウォーク・エンパイア

主人公が

スティーブ・ブシェミ(Steve Buscemi)という代打逆転ホームラン的な傑作。

どう見ても貧相な主人公がアトランティックシティを牛耳るマフィアのボス。Steve Buscemiはソプラノズでは雑魚の部下だったので、大出世している。

Steve Buscemi01

普段のブシェミ

ソプラノズでのブシェミ、出世前

ボード・ウォーク・エンパイアでは大ボスで主人公

時代は禁酒法時代。密造酒を牛耳るナッキー・トンプソン(実在の人物)は市長すら従える大物なのに、性格が細かく貧相、疑い深く、自分の兄弟や養子までも自分で葬ることになって、自分で自分の首を絞めて徐々に窮地に追いつめられる。このあたりのプロット、よく考えるとソプラノズと一緒。
この作品も、実は主人公より周りの人物が魅力的。

 

ランク外 マッド・メン

マッドメン

アメリカの広告マンたちの話。とにかくタバコを吸いまくるのと、セクハラ全開の職場が印象的。
格好がいいのか悪いのか、それすらも謎ながら、
見入ってしまう作品

 

ランク外 ハンドメイズ・テイル/侍女の物語

ハンドメイズ・テイルズ

ハンドメイズ・テイルズ、主人公のエリザベス・モスはマッドメンでブレイク

確実に視聴者を眠りに誘う点でこのドラマに敵う相手はいない。

シーズンの半分を寝ながら見るとしても、それでも、面白い、怖いドラマです。近未来、少子化対策のために子供を産める女性のレイプが合法化されたアメリカを舞台にしたドラマ。
強烈で恐ろしいシーンはカルト宗教的な儀式として描かれ、

一度見ると忘れられないドラマです。

 

ランク外 ハウス・オブ・カード/野望の階段

ケヴィン・スペイシーが主人公

アメリカ版の前に英国発のオリジナルを見ていました。

BBC版オリジナル、一番右の人物が主人公


こっちも相当に良い作品で、両作でのランクインとします。

 

ランク外 バンド・オブ・ブラザーズ

バンド・オブ・ブラザーズ

私の場合、ミリタリーものというだけで高評価なのですが、
さすがに

プライベート・ライアン

トム・ハンクス

スピルバーグ

がタッグを組んでいるだけあって、作品全体の完成度が高い。

バンド・オブ・ブラザーズの姉妹ドラマパシフィック


パシフィックという姉妹ドラマも好きです。そっちは日本との戦いなので、描き方に違和感を感じる部分があるので、どちらかを選ぶならこっちです。
ドイツ人なら別なのかも。

 

ランク外 ROMA/ローマ

Rome HBO 、GOTの直系の祖先と言っていいドラマ

前にはTOP10に入れていますが、今回は悩みました。
はっきり言って、このローマこそがHBO

ゲーム・オブ・スローンズの親

だからです。
言い切ります。ゲーム・オブ・スローンズの魅力のほとんどはこのローマで挑戦されているのです。
それだからこそ、ローマはランク外かも、、GOTと重複する要素が多いわりにGOTにはかなわないからです。

 

そして、再びランキング

 

第7位 GLEE/グリー

グリーの概念を決定づけたドラマ

このジャンルのドラマを確立した。
最後の方のシーズンはたるんでいました。卒業してからはおまけと言っていいでしょう。
主人公のレイチェルの恋人役にして

リアルの恋人だったコリー・モンティスがシーズン途中で麻薬の過剰摂取で死んだため

、ドラマも急遽シナリオを変えて対応した。ドラマ中でも死亡が描かれた。
レイチェルとはお互いの両親も紹介して、間もなく結婚というタイミングだったので、劇中でもレイチェルは本当に悲しそうだった。

 

第6位 ホームランド

ホームランド、このシーズンくらいまでは左のダミアン・ルイスが主人公格だった

今も続く長編ドラマながら、政治スパイものとして最高峰の作品。
あまりにリアルに現在の政治情勢を反映しているので、ドキュメンタリー的な見方で見てしまうリアルなドラマです。
主人公は、最初バンド・オブ・ブラザーズのダミアン・ルイスだと思ったが、
途中で死んでしまいます。ダミアン・ルイスの奥さんは

モリーナ・バッカリン。美人すぎる引き立て役女優40歳


こんなきれいな奥さんがいて、

クレア・デインズと浮気するかな?!

まあ、いろいろあって、彼を好きになりつつCIAのスパイとして追っていたキャリー、クレア・デインズが主人公になりました。
ロミオとジュリエットでデカプリオの相手役だった美少女でしたが、今は精神を病みがちで眉間にしわがよった深刻な女性キャリアスパイを演じています。

デカプリオとラブラブなクレア


ホームランドではほぼこの顔


このドラマの凄いところは、最初の頃よりより良くなっていること。中だるみどころか、ダミアン・ルイスが処刑されてから、よりドキュメンタリー的な要素を強め、陰謀はよりリアルで緻密に計画され、本当に誰が悪いのかさっぱり読めない。でも、確実に悲惨な事件が待ち構えているのを感じ取れるので、ただ街中を車で走っているだけのシーンですら、車が爆破されるか、運転手が豹変して拉致されるか、どこからかロケットランチャーが飛んでくるか、ドキドキしてくるのだ。また、クレア・デインズの深刻な心配している表情がその緊張感を高めるのだ。

 

第5位 ブレイキング・バッド

ブレイキングバッド。このパンツ姿のおっさんが主人公

高校の化学教師ウォルターが麻薬密売組織のボスになる話。
とことん考え抜かれたストーリーが冴えます。
荒唐無稽な話のはずが、順を追ってみているときちんと納得できる展開で無茶苦茶になっていくのです。
何しろ最後はメキシコも含む最大級の麻薬カルテルもまきこみ、マフィアの殺し屋一味と理科の知識で、ウォルターがたった一人立ち向かうとか、

お前はドクターストーンかよ、

という展開も納得できる作品です。
ちなみに、ウォルターが闘う殺し屋トッドは、FARGO/ファーゴのシーズン2の主人公でもあります。

 

第4位 The Boys(ザ・ボーイズ)

目から光線を出しているのがヒーローにして悪者、他にも7人いる。

Amazonオリジナルのヒーローものなのですが、このドラマのヒーローはほぼ悪者。超能力の代わりに得ているのは異常な自己顕示欲と名誉欲。陰にはヒーローを利用する謎の巨大組織もあって、マーベルやDCコミックのヒーローものなどとは全くの別物です。
まだシーズンが始まったばかりなので、今後評価は変わるかも知れませんが、シーズン1は面白い。

 

第3位 SHERLOCK/シャーロック

シャーロック。シャーロック・ホームズのドラマ

英国から唯一のランキング。

前のBBC作品、シャーロック・ホームズの冒険も大傑作ですが、

こっちも本当に良かった。ジェレミーブレッドは今でも最高のホームズだと思う


その傑作を前に、もう一度これを作って成功しているのがすごい。

正統派ホームズに関しては、前作シャーロック・ホームズの冒険のジェレミー・ブレッドが最高

ですが、ベネディクト・カンバーバッチ演じる現代版シャーロックも、これはこれでいい。
カンバーバッチはこれでハリウッド級の俳優に育ち、ワトソン役のマーティン・フリーマンもホビットやここでも紹介しているFARGO/ファーゴの主人公で大成長。

 

第2位 FARGO/ファーゴ

コーエン兄弟のFARGO/ファーゴ

このランキングのドラマはどれもすごい作品なのだが、この作品は頭一つ分くらい、他を上回っている。
FARGO/ファーゴに関しては前に詳しく記事を書いています。

FARGO/ファーゴ

シーズンに分けつつ、実質的に別のプロットなので、シーズン途中のたるみがない。

やけにこの「たるみ」にこだわりますが、それほどドラマでは最後まできちんと作るのが難しいのです。

なにしろ、あのゲーム・オブ・スローンズですら、最終シーズンはちょっと、

いや、良かった、ゲーム・オブ・スローンズはあれで良かったのです。

でも、デナーリスの死に方が、、、

とにかく、FARGO/ファーゴの話に戻りましょう。

FARGO/ファーゴのビリー・ボブ・ソートン。冷酷な殺し屋


第1シーズンのビリーボブからシーズン3の嫌らしい歯のV・M・ヴァーガ役 デヴィッド・シューリスまで、悪役たちが強烈。
あまりに悪役が強烈なので、エエもん側の刑事たちが死んだりしないかいつもハラハラしていました。
っていうか、すぐ死ぬエエもんがいっぱいいます。
シーズン4の制作も決定しているものの、今回のコロナ肺炎の流行で延期になっています。

ちなみに、シーズン2の主人公夫婦エドとペギー、ジェシー・プレモンスとキルスティン・ダンスト
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアでヴァンパイアの可愛い少女を演じて、後にスパイダーマンの恋人にもなる、
あのキルスティン・ダンストですが、

この二人本当の夫婦です。

しかも、結構仲が良いらしいです。

 

第1位 ゲーム・オブ・スローンズ

ゲーム・オブ・スローンズ タイトル

永遠のナンバーワン、ゲーム・オブ・スローンズ

このドラマの解説はこちらでたっぷり書いています。
史上最高のドラマ ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)ネタバレあり Part1
史上最高のドラマ ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones) PART2
史上最高のドラマ ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones) PART3
史上最高のドラマ ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones) PART4
ゲーム・オブ・スローンズ ついに最終回 【ネタバレ有】 鉄の玉座につくのは誰

ゲーム・オブ・スローンズのドラマ界での評価は当分変わらないと思います。
こんな作品がドラマで製作されること自体、今後あり得るのでしょうか。心配になります。
どんな優れたドラマでもゲーム・オブ・スローンズと比較されれば、単なる佳作になってしまうでしょう。
ああ、ゲーム・オブ・スローンズが終わって、いまだに喪失感があるのだが、
それをスターウォーズが救ってくれるのだろうか?

期待薄だが

と、思っていたら、デビッド・ベニオフとB・D・ワイスの二人はディズニーとの契約を打ち切り、スターウォーズの製作から降板したようだ。
GOT最終シーズンの出来の悪さもあってスターウォーズファンからも嫌われていたようで、みんなに

賢い判断

だと評価されている。

 
 
 

サイバーネット神戸の最新情報をお届けします