apple TVで見るべきドラマ・映画
ファウンデーション
期待の作品です。
原作の頃からのファン
アイザック・アシモフの原作を小学校の頃に読みました。
創元推理文庫のSFシリーズで、「銀河帝国の興亡」というタイトルで出ていました。
当時でも難解で、盛り上がりに欠ける作品でしたが、
銀河帝国の滅亡を予測した天才科学者が、文明の滅亡後、文明再興のために、文明の知識などの文明の種を作ることを提案する。
その帝国滅亡後の文明の種は「ファウンデーション」と呼ばれ、銀河の辺境に、秘密に作られる。
そして、帝国のは滅亡し、ファウンデーションは狙い通り新たな文明勢力となる。しかし、そのファウンデーションの前にミュールと呼ばれるミュータントの超人類が現れ、ファウンデーションは侵略され滅亡する。
しかし、ファウンデーションは自らの滅亡も予測しており、既に、第二ファウンデーションを作っていた。
と原作において超壮大なテーマで、戦闘シーンなども少ないので映像化は無理だと思っていた。
初めて映像化されたドラマ
Game of Thrones以来の映画を超えた大作が製作されるようになった。ネットフリックスやapple TVが巨額の製作費を払ってもペイするようになって、初めてこのようなマイナーな原作も映像化できるようになった。動く映像でファウンデーションの世界が見れるだけでもSFファンにとっては歓喜である。もちろん初のドラマ化である。根っからのSF好きにとっては、文句なしに好評価なのだ。
SF好きでない人には、、3話4話まで我慢して見て
SF好きでなければ微妙です。まずストーリーが難解。何千年という時間を描くので、キャラクターがバラバラで視点が分かりにくい。
例えば、銀河帝国の滅亡を予測するセルダン博士は、ファウンデーションの設立すら見れないことになる。銀河帝国の滅亡も数百年先の話なので、その滅亡の様を追いかけることすら難しい。結局、歴史の断片を描くことになるので、あるキャラクターに感情移入して、物語を追っていくのが難しいのだ。オムニバス形式のドラマ、群像劇などを楽しめる人なら、1話ごとを割り切って楽しめるかもしれません。
(セルダン博士はクローンとして、バーチャルとして後半でも出てきます。)
また、途中に意味のないシーンがある。お色気シーンなどがその代表で
映像そのものには迫力があり、キャラクターはち密にぶれなく描かれるので、ドラマの表現力は十分だと思う。
テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく
元アメリカンフットボールチームの監督がイギリスでプレミアリーグのサッカーチームの監督になる。
アメリカらしいスポーツをテーマにしたコメディヒューマンドラマ、
こう表現した時点で、大概の日本人は期待しないでしょう。
でも、実際は笑いあり、涙ありの人間ドラマだった。
現在Apple配信中の作品で一番出来が良いと思います。
そもそも、このドラマを見るためにAppleTVに加入したようなものです。
3シーズンで終了が決まっており、最後まで、見ることが出来るので、ぜひ見てほしい作品です。
ディスクレーマー 夏の沈黙
アルフォンソ・キュアロン監督のドラマ、ミステリードラマ。
とんでもない力作です。
ドラマ制作者として成功した女性、キャサリンのもとに1冊の小説が届けられる。この小説は彼女の過去の罪を告発しているのだ。
現在と過去のキャサリンと妻と死別した元教師の3つの視点で描かれる。
複雑な背景描写から始まるのだが、ストーリーの構成がしっかりしていて、流れは理解しやすい。
流れというより、ドラマの各場面が名画のように印象的で、流れが分からなくても見てて面白い。
静かな演出が、キャサリンが経験した過去の恐ろしさを余計に際立たせる。
キャストの演技が抜群。特にケイト・ブランシェットの演技は繊細で正確、好きな俳優でもあり、最後まで飽きずに見ることのできる。
若いころのキャサリンを演じるレイラ・ジョージも魅力的で、若いニコラスが旅先で一瞬で虜になるだけの妖艶さがある。
監督の実力が存分に発揮されたミステリードラマで、重厚なミステリードラマです。
【ネタばれ含む】
元教師はかつて自分の息子を亡くしている。そのことで教師の妻は部屋に引きこもり、死ぬ前に息子ジョナサンを死なせたきっかけになった女性キャサリンを告発する小説を書き上げた。
元教師はその小説を自費出版して、キャサリンの息子にプレゼントする。
こうして、彼は復讐を開始する。
前半、秘密のというのは人妻の情事とその後の青年の死なので、先は読めるな思ったのだが、
最終版のどんでん返しが凄いです。
老人の復讐が次第に容赦ないものになっていく。なんぼ何でもやりすぎと思い始めたころ、キャサリンの視点で過去が語られる。
実際のジョナサンは冷酷な犯罪者だったのだ。
完全にだまされていました。
暴走する老人から息子を守ろうとするキャサリン、完全に立場が代わる。
見ていても、この時にはキャサリンの側にたってドラマを見ていた。本当に驚きました。
シュリンキング 悩めるセラピスト
ジェイソン・シーゲルやハリソン・フォードなど大御所俳優が出演するドラマ。
精神科医が主人公、ジェイソン・シーゲルは妻を交通事故で失った精神科医。
ハリソン・フォードとは同僚。
ハリソン・フォードがドラマにレギュラーで出演というのが驚き。セリフもシーンもたっぷり、ハリソン・フォードとジェイソン・シーゲルの掛け合いがドラマの魅力。
ヒューマンコメディドラマという、アメリカのドラマらしい作りで、じんわりと効いてくる面白さ。
おちゃらけた感じに広告されているが、内容はしっかりした作り。「This is US」「テッドラッソ」と同じ良さがある。
また、ドラマ好きにはたまらないキャスティングも楽しめる。
「アグリーベティ」のマイケル・ユーリー、
「テッドラッソ」のロイ役のデヴィッド・ゴールドステイン、
テッド・マッギンレーなど、見つけると楽しい。
テンポも良くて誰にでもおすすめできるドラマです。
私は大好きです。
バッド・シスターズ
フォー・オール・マンカインド
窓際のスパイ
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