訓練(レース)熱心なカウペンスとジョン・S・マケインへの謂れ無き批判

‘インターネットのニュースをちらと見たときに、珍しい名前を目にした。

「カウペンス」と「ジョン・S・マケイン」
日本に配備されている米海軍のイージス艦である。


でも、ニュースはまたまた軍隊への変な「常識」での批判だった。


沖縄県東方の公海上で2艦で競争していて急接近しすぎて危うく衝突しそうになったらしい。

そして、「軍隊が競争なんて不謹慎なことをするな」という批判らしい。


まったく馬鹿げている。

軍艦が速度を競うのは昔からよくある訓練のひとつなのだ。

そして、危ないことをするのが軍隊なのだ。


例えば、結果として急接近しすぎたこと、また、もし一般の船が近くにあり注意していなかったら批判すればいい。
でも、レースのように競争したこと自体は全く問題のないことなのだ。

今では艦船の機関(エンジンのこと、内燃機関ではない)も自動制御によりいつでも最高性能を発揮でき、ほぼ一定の最高速度を発揮できるが、少し前までは、機関員の腕にによって出せる最高速度が違っていた。

また、艦船は戦闘時に魚雷やミサイルを避けるために、高速航行しつつ急旋回を繰り返しての回避行動を行う。
これは、近くに他の船があるから止めれるようなことではなく、逆に空母や一般の輸送船を護衛しながらの回避行動も十分にありえるのだ。

即ち、相手艦と接近しつつレースをするのは、実際の戦闘に役立つ有益な訓練なのである。


本当に、一般人の軍隊への感性にはあきれることが多い。

他にも、戦闘機の対戦闘機訓練での衝突や潜水艦の急潜航急浮上(ドルフィン運動)などを「危ない」「遊んでいる」と批判する輩がいる。
軍隊がどういうものか分かっているのだろうか。

そんなしょーもないことより、自衛隊がくそ高い(諸外国の同程度兵器の数倍~十数倍)ほどほどの性能の国産装備を買って税金を無駄にしていることに文句を言えよ。


そんなムカつくことはさておき、
実際、この2艦のレースはどちらが勝ったのだろうか?

軍艦の最高速度は一般に公表している数値より高いことが多い。
(最高速度はあくまで定格で、メーカーが保障している速度だから)

この2艦の場合、どちらも時速30ノット(時速キロだと時速56キロ)以上となっている。

船の速度は、機関出力(馬力)、排水量、幅、長さなどによってことなる。
簡単に言えば、出力が大きく、なりは小さく、細いほうが早くなる。


「カウペンス」
USS Cowpens, CG-63
タイコンデロガ級イージス巡洋艦
満載排水量 9500トン
機関出力 8万馬力
長さ 172メートル
幅 16.8メートル

「ジョン・S・マケイン」
USS John S. McCain, DDG-56
アーレイ・バーク級イージス駆逐艦
満載排水量 8300トン
機関出力 10万8千馬力
長さ 154メートル
幅 18メートル


これを見ると、タイコンデロガ級の方がなりはでかく、出力は小さくほっそりしている、
アーレイ・バーク級は出力は大きいが太めである。

なかなか良い勝負になりそうであるが、公表数値だけで言えばジョン・S・マケイン(アーレイ・バーク級)の方が速そうである。

でもそれだけでは分からないところがレースをしてでも訓練する意味のあることなのだろう。


日々危険な訓練を行うのが軍隊(警察・消防も一緒よ)です。



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