大阪都構想 大阪市の解体が政局だけで決まるのに反対その2
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庭窪浄水場
庭窪浄水場、府市の浄水場が隣接している
最近、ようやく中身の議論が出てきた。
しかしながら、元々、当時の橋本大阪府知事が、
淀川沿いの同じような場所に大阪市の浄水場と大阪府水道事業組合の浄水場が近くにあるのを知って、
「統合すればいい」と提案したのを、大阪市の水道局と大阪市に反対され頓挫したことが発想の原点。
こんなものは、大阪市、大阪府という自治体の構造には全く関係の無い話で、その2つの浄水場の問題である。
その近接する浄水場のみ統合すればすぐに済む問題が、どうして都構想のような大きな問題にすり替わるのか。
どうして大阪市をぶっ潰せという話になるのだ。
橋本は、知事時代に大阪市に反抗されたから、市長選に立候補したし、
都構想も大阪市が府知事に反抗しないよう解体することが主眼としか思えない。
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つまり、自身の主張が通らないから、得意の選挙でやっつける。
解体する、投票をかける。と、こんな調子。
こんなものを私は民主主義とは呼びません。
そもそも、大阪市民が、大阪市をつぶして、府で解決してほしいと、自ら願ったことは一度もない、
というか橋本が言うまで考えたことすらない。
大体、鶴見区や都島区がなくなって5区になってしまうのに、「より住民に近い行政」なんて無理だろう。
自治体は小さい方が住民目線に近いのは当たり前、
自治体は小さいがゆえに個々に動きやすくなる。
府に広められないことを町や市で行う。
その上で、上部の行政組織である府や国と調整して、根回しして、周りの市町村と協調しながらやるものではないだろうか?
橋本はそういった、協調やお互いの歩み寄りを全く行わない。
浄水場の問題を考えるなら、
滋賀、京都、兵庫、大阪の全部が琵琶湖・淀川水系に水道水を頼っているのだから、
本来は、関西圏全体で考えるべきことだ。
なのに、橋本は、相手と交渉して譲歩を引き出し、何かしら合意点を見つけるという政治力を全く持たないので、
関西圏の話も完全に頓挫している。
自治体が違えば、その考えも利害も違うのは当然で、その中で協力できることを見つけて一緒にやるのが本当だろう。
府市の水道事業を統合しても、川の対岸に隣接する兵庫県・京都府の浄水場とはどのように調整するのだ、
どこまで統合しても、結局どこかで調整や協調は必要で、それがなければ自治体なんて成り立たない。
彼のせいで、大阪と関西は、「賛成か戦うか」になってしまい、元々の大事な問題が、全部選挙がらみになってしまっている。
まるでイスラム聖戦主義者のようだ。
政局のために何も決まらない政治に飽き飽きした市民が、
政局のために強引に決めてしまう政治手法に目を引き付けられるのは良く分かるが、
橋本や維新の会はその強引で他者を説得できない根本的な政治力の欠如ゆえに、結局何事も進められず、
のちのち自滅して、大阪市民に巨大な負債を残していくでしょう。
なので、大阪都構想、大阪市の解体統合には反対です。
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