操縦の難しさも航空機の欠陥の1つ ティルトローター転換機オスプレイの日本配備

‘個人的には、既存のヘリコプターに比べ、オスプレイの性能はずば抜けているので、少しリスクがあっても配備するのは正解だと思うが、
メディアに発表されている、「人の操縦ミスだから機体の欠陥ではない」というのは間違いだ。

そもそも、オスプレイの開発が始まったのは、自動操縦技術の発達によって、ローターの方向転換時にコンピュータの操縦支援が可能になったと判断したからだ。
だから、ローターの転換時に、操縦ミスが発生すること自体が問題であろう。

かつてのハリアーや現在のF35BライトニングⅡでも水平飛行・垂直飛行の転換は非常に危険なことは分かっている。

十分な訓練をした優秀な操縦士であれば、飛行状況が安定している限り飛行転換可能だが、
今回オスプレイで問題にされている突風があった時のローターの角度の調整はどんなベテランでも失敗する可能性がある。

航空機に乗っている際に周りの風がどうなっているかは絶対に分からないのである。


だから、本当は垂直・水平の飛行転換は全自動で行うべきだろう。

しかし、現在開発しているF35Bでさえ飛行転換の自動化は目指していないので、相当に難しい技術なのだ。
ハリアーに対抗して開発されたYak38フォージャーでは、転換時に操縦不能になりえる前提で、自動射出座席を備えている。
通常、インジェクションシートは、操縦士が起動して動作する。
しかし、フォージャーではトラブル後操縦不能になって墜落するまでの時間が数秒と短いので、パイロットには射出するかどうかの判断をする余裕がないと考えられたのだ。


それほどの危険性がある操縦であると分かっていながら、「操縦ミスだから機体の欠陥ではない」と今さら言うのは卑怯である。
これほどの注目の中でパイロット個人の責任とする米軍と日本政府の卑怯さには驚く。


ただ、ティルトローター機オスプレイを日本に配備する事で中国・北朝鮮に与えるインパクトは非常に大きい。

爆撃時のパイロット救出から特殊部隊の潜入、空挺揚陸作戦などを日本本土から海軍艦艇を使用せず直接行うことが出来る。
オスプレイが配備されれば、北朝鮮はほぼ全土で米軍の空挺侵攻に備える必要があり、揚陸可能な海岸線と国境のみを防備するのとはレベルが異なる。

また、中国も尖閣諸島など日本の辺境領海部への侵攻した場合に、米軍が相当規模の逆上陸作戦を覚悟しなければならない。
実際に、どれほどの事故率を覚悟しているのか不明だが、「オスプレイがあるぞ」と思わせるだけでも相当の意味があるだろう。


また、オスプレイは、可能な特殊作戦の幅を広げることが出来るので、日本の有事の際に、米軍が介入しやすい。
日本の安全保障は、米軍が介入しさえすれば確保されるので、「介入のしやすさ」はステルス機や弾道ミサイル防衛システムを配備するのと同じような効果があり、はるかに安価だ。


日本で心配される、住宅地への墜落は、ローターの転換する場所・高度・気象状況を制限することで低減されるはずなので、
安全に配慮した制限内で配備するのは正解だろうと思う。

日本政府と米軍の主張に賛成する気分ではないのだが、、。



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