【しろぽんの音楽の感想 ポップス・ファンク・ブラック・ロック・サイケ】 Prince 音楽界の挑戦者、溢れる才能は止められない

‘Prince、プリンスはアルバムを1千万枚も売り上げるほどのポピュラリティを持ちながら、常に正道で無い道を歩んでいるようなアーチストである。

それは、彼が正道を歩んでいないのではなく、皆より常に2歩先を歩んでいるので、人から理解されないのだ。
しかし、その音楽的な才能は尽きることは無く、「パープル・レイン」を大ヒットさせ大金持ちになっても、毎年のようにまさに自作の音楽を自ら作り世に送り出してきた。同時期に大ヒットしカリスマになったマイケル・ジャクソンと比べればその差ははっきりとする。

プリンスはデビューアルバムから全てを自らプロデュースする才人で、クレジットには大物プロデューサーの名前がありながら、実際は彼が一人で作っていたり、
自らの名前をクレジットに出すことなく、他人のアルバムをプロデュース(作曲・作詞まで!)することすらある。
名前だけ人に貸して、実際は別人が作り、それを自分の曲にしてしまう多くの人と全く異なる。おそらく、才能がありすぎて、楽曲を多少人にあげてももったいないとは思わないのだろう。
シーナ・イーストン、シンニード・オコナー(丸刈りにした女性歌手○○EMOJI○○124○○EMOJIEND○○)、シーラ・E、TIME、チャカ・カーン、などに楽曲の提供やプロデュースを行っている。
彼がかかわると直ぐにプリンスくささが出るので聞けば分かる。
作詞・作曲・ミックスからギターをはじめとするいろいろな楽器の演奏○○EMOJI○○63○○EMOJIEND○○、録音も一人でやってしまう多才さである。

1980年代は「レコード」がアルバムとしてまとまっていた最後の時代である。
このときに、PV(ビデオ)によるTVでのプロモーションの影響が大きくなり、単に音楽性が素晴らしいだけでは宣伝できなくなった。
プリンスは、大衆受けするかしないかを別に、映像の上での演出にも才能を持つので、自作映画の音楽として作成したパープル・レインは大成功を収めた。
(ちなみに、映画は最悪○○EMOJI○○144○○EMOJIEND○○)

その後、彼は直ぐに「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」を発表、前ヒット作とは全く異なる作品で、アルバムとしての音楽性はより高まった。
レコード会社は、前ヒット作を踏襲するような作品を作らせたかったらしいが、彼はそれを嫌がった。
このアルバムはそれぞれが独特の風味を持つ曲がプリンスというスパイスで見事に調和している。どの曲が良いとかはない。
「タンバリン」「アメリカ」「ポップライフ」のように曲がつながることで、その緊張感をつくり、イマジネーションを高めてくれるのだ○○EMOJI○○146○○EMOJIEND○○。

それからも、レコード会社と何度も喧嘩しつつ、名前をなんか変な記号に変えたりして周りを困らせつつ(この記号は読めないので、みんな「元プリンス」と呼んだ)
特に、レコード買うお客さんが恥ずかしくなるようなアルバムジャケットにして私を困らせた○○EMOJI○○142○○EMOJIEND○○。アルバムジャケットだけ見るとゲイのポルノ写真のようなジャケットだった。

最高傑作は「Sign the Times」と言われる。確かに音楽的な多様性・挑戦・アルバムとしての完成度はかなり高い、お気に入りの一つだが、私は「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」の一種平和な雰囲気が一番好きだ○○EMOJI○○136○○EMOJIEND○○。

彼の場合、ベスト版を買おうとは全く思わない、個々の曲で聞いてもだめなのだ。同じことはポール・マッカートニー(ビートルズ以後)でも同じで、アルバムを通して聞かないと本当の良さは伝わらない。
なので、プリンスのベストを聴くなら、
 1999(1982年)1999
 パープル・レイン – Purple Rain (1984年 – サウンドトラック)
 アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ – Around The World In A Day(1985年)
 パレード – Parade(1986年 – サウンドトラック)
 サイン・オブ・ザ・タイムズ – Sign “?” The Times(1987年)
の順に聴くのが一番良いと思う。
正常な精神で(バッド・トリップしてはだめ)聞き通せば、その偉大さが伝わるだろう。


ちなみに恥かしいジャケットはこちら、

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