夢は現実的にならない
‘ フロイトの「夢分析」という本があります(誰でも知ってるって)。
その中で、夢に関するいくつかの特徴が書かれていて、その一つが、夢は「潜在意識」を現すとあります。
つまり、その人が普段は頭の奥に隠していて、本人ですら意識していないことが夢の中に現れるということです。
これは生物学的に、逆の方向から実証できます。
【普段意識している現実的な問題を夢に見ることは出来ない】という実証です。
生物学的に言えば、夢は、脳が目覚めてはいないけれどかなり活発に動いているときに「見る」ものです(実際は見ているのではなくて、脳が思考しているだけ)。
睡眠は大きな脳を持つ生物に必須の仕組みで、必ずそれを休める必要があります。自然界の生物にとっては、夜、目の見えないときに脳を働かせることは究極の無駄だからです。しかし、全ての生物が夜に眠っている訳ではないので、草食動物のシマウマなどは夜も立ったまま眠ります。それは、眠っているときにも常に警戒する必要があるからです。
これは相反する要求です。眠りたいけど眠ればやばい!ということです。だから生物は睡眠にリズムをつけ、短い深い眠りと浅い眠りを周期的に繰り返すのです。群れでいる場合、誰かが深く眠っているときには誰かが浅い眠りにあり、外敵が物音を立てたりすると、浅い眠りの者が反応して目覚めるという算段です。例え単独行動であっても、深い眠りを一度に取るより、体に必要な休息を最低限必要な睡眠レベルで取るほうが安全なのです。(続きは感想に、、、) ‘