ゲド戦記 ジブリ(アニメ化した)のバカ!
‘子供の頃よりSF好きで、プログラム覚えたての頃に海外のロールプレイングゲームをやり込んだために、ファンタジーも大好きだ。
海外の新しいゲーム(もちろんPCゲーム)が出る度に、「これは指輪物語を基にした」などと、原作のことを話題にするので、
指輪物語はゲーム作りの参考書だったし、ゲド戦記は新刊が出るのを待ちわびて書店へ走ったこともある。
他にも、アン・マキャフリィの「パーンの竜騎士」のドラゴンは健気で愛らしく、マリオン・ジマー・ブラッドリーの「アヴァロンの霧」が私のマーリン像を形成した。
その中で、ゲド戦記と指輪物語は特別の思いがある。
どちらも世界観が緻密で奥深く、作品世界そのものが記憶の一部となっているような気持になるからだ。
そして、指輪物語を映画化した作品「ロード・オブ・リング」は、許せる、というかいい作品だ。
原作には不可能な、目の前にSFXで描く魔法の世界は特別だ。
だが、しかし、今回のジブリ作品は違う。
頼むから、この映画で原作を判断しないでほしい。
このアニメで過去のジブリ作品を判断しないでほしい。
宮崎駿さん、悪いけど、あなたの息子は才能が無いです。
ジブリの神話も既に終わっています。
余りにアニメが酷いので、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンも、
とうとう、自身のサイト上で『原作とアニメは別物です』と酷評している。
アーシュラ・K・ル=グウィンが「ゲド戦記」を語った記事
原作者にこれだけ批判される映画も珍しいのでは?
サイトの記事を読むと、
元は宮崎駿氏がアニメ化したいと申し出たそうですが、最初は断ったそうです。
その後ジブリ作品を知り、ファンになった原作者が、アニメ化の話をしたそうです。
しかし、製作を開始した時点で、宮崎駿氏は引退し、監督はあの宮崎吾朗氏がメガホンをとった。
えらいことです。
いろいろ言ったものの、どうしようもなく、あのような映画になったそうです。
原作者も言うように、
ジブリの「ゲド戦記」は既に原作の「ゲド戦記」とは全くの別物。
原作の魔法使いはもっと控えめで、魔法は日常に存在する。
変な可愛い声でしゃべる人物もいない。
世界観に矛盾は少なく、テーマを押し付けるようなストーリーではない。
登場人物は十分な背景世界を有して、リアルな人物造形です。
中学生くらいなら十分味わえるほど平易な語りで、大人が何度読んでも深く味わえる作品なのです。
「ゲド戦記」
原作は本当に面白いのです。
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