子供の新型インフルエンザへの対処 タミフルは安全? 家の子供(幼児3歳と2歳)はタミフルで速攻直りました。
‘他の記事にあるように家族がインフルエンザで全滅した。
新型インフルエンザの治療ではほとんどの場合抗ウイルス剤、タミフル・リレンザが投与されるが、
以前に話題になった副作用や治験時のごたごた(やり直し)などでこの薬の投薬を戸惑う人も多いと思う。
これは、患者や親だけでなく、医者や薬剤師でもそう思っている人が多い。
しかし、私や妻は先に抗ウィルス剤(タミフル・リレンザ)の効能と副作用を調べていたので、躊躇する医者に対して逆に「薬下さい」とはっきり主張することに決めていた。
新型インフルエンザにかかって重大な症状や死亡する例は、ほとんどがインフルエンザそのものの症状である。
そして、ずっと少ない数で解熱剤による脳炎、小さい子供にアスピリン系の解熱剤を与えると、たまに出る副作用(らい症候群)で、出れば重篤になる。
そして、それらよりずっと少なく抗ウイルス剤による副作用。
抗ウイルス剤は抗生物質と同じくウイルスのたんぱく質に選択的に作用するので、患者が選択的に特異体質である場合に副作用が発生すると考えられる。
言わば、ペニシリンショックに似ている。
タミフルなどは、今度の新型インフルエンザの流行で投薬例が爆発的に増大している、薬の副作用をチェックしているアメリカのFDA(厚生省みたいなもの)の速報でも重大な副作用が激増しているとの報告は無いので、今のところタミフルなどの服用は安全の範疇にあると思う。
(詳細なデータはFDAの報告を参照していただくとして、頭痛などの軽度の副作用を含め4~5%ほど、重篤な副作用はないという報告がある。但しアメリカ国内のことで、FDAも日本からの年少者のタミフル服用者の異常行動の症例が多数あることを認めているし、英国の報告では小児患者の半数ほどに軽度な副作用を認めている。)
以上のことから、40度も熱があるのに、大した解熱剤も無しで耐えさせるほうが危ないので、子供にはタミフルを飲ませることにした。
上の子供(3歳)は2日目に熱が40度以上になったが、タミフル服用後半日ほどで熱が引いた。上の子供には喘息の持病がある。
下の子供(2歳)は熱はそれほど上がらなかったが(38度)早期のタミフル服用でその後症状はおさまった。
ただ、服用を3日でやめたところ(親がインフルエンザでダウン)、その後にインフルエンザの後遺症かぶり返しか、熱が上がり、かなりひどい咳が残った。薬は処方通り5日間使用すべきである。
今回のインフルエンザは症状が軽いので、副作用を心配しながらタミフルを飲む必要があるか悩むところだが、実際に酷い副作用があるホクナリンテープなどをバリバリ使う国の日本がタミフルに関してのみ沢山の副作用報告を世界に行うことの方が不思議だ。
新型インフルエンザによる病例での死亡率・重症率より薬の副作用の症例が少ないなら、服用して注意深く見守るしかないのではないだろうか。
それと、新型インフルエンザの作用は発生したばかりの病気であり、その症状が比較的軽いといのも今のところかもしれない。すでに、変異によって発生したインフルエンザなら、今後も変異する可能性があり、これまで一度も経験していない病気なら、人によりどのような症状になるかも不明なのだ。実際このインフルエンザに関する限り人により発熱、咳、のどの痛み、頭痛、吐き気など症状はさまざまで同じ家族でも全く違った症状だった。
単に症状を和らげるだけの解熱剤(副作用あり、解熱剤は病気自体は直せない)をバリバリ飲むのに、新しい薬のタミフルだけを恐れるのはナンセンスだ。
それに、薬の副作用は投薬を止めれば収まることも覚えておくべきです。インフルエンザウイルスは辞める事はできませんが。
私たち家族の例では4人中4人ともがタミフルによりインフルエンザの症状が治まり、副作用はありませんでした。
米国FDAのタミフルに関する報告 日本からの副作用報告が多いことへの言及
米国FDAのタミフルに関する報告 その他
FDAでは緊急時においては1歳未満の子供へのタミフル投与も承認している。 ‘