ロッド・スチュアート
‘ロッド・スチュアートといえば、70年代から80年代を代表するロックアーチストですが、最近は「誰それ?」と言われることが多い。
私はこの時代の英国発の音楽が好きです。その理由は、楽曲がごちゃごちゃしてないから。初期のポリスやジェネシスを聞けば分かりますが、これはアンディー・サマーズのギターだな、これはフィル・コリンズのドラムだなとはっきりと聞き取れる。本当にシンプルで、アーチストの情感が伝わってくる。
こんなシンプルな楽曲にはボーカルが似合う。多重録音されサンプリングたっぷりのなかで埋もれる声とは別の世界があるように思うのだ。
(多重録音・サンプリングしまくりの曲にもいいのはあるけど、歳なのか聴いてて疲れる)
そんなロッド・スチュアートのアルバムでのおすすめは、やはり「アトランティック・クロッシング」。本格的にアメリカ合衆国での制作を開始したころのアルバムで、彼のその心情と挑戦の意気込みが出ている。プラチナセラーの「セイリング」を始めてFMラジオで聴いたときには感動したな~。初めて聴いたときから口ずさめるほどポップなのに、いまだに聴いても弾いても格好いいんだよね。最高。
近年のポップ化して赤いピチピチズボンのイメージしかない人も、これを聴けば「許す!」と思う。
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