福島原発 炉心溶融(メルトダウン)は原子炉では最悪のシナリオです
‘東北太平洋岸での地震、大災害になりました。
ここは津波の言葉発祥の地の中でも、ひと際、津波への経験値が高いところでした。
インドネシアでの大津波の時でも、日本ならあすこまでは大きな被害は無かっただろうなと思っていましたが、
仙台のような大都市でも大変な被害になりました。
神戸での震災を体験したものとして、全社一同被害者の方々へお見舞い申し上げます。
この津波について、今回の気象庁の警報はなかなか正確で、早期警報のシステムが良く機能したと思います。
大規模な被害のあったところ(震源から近い)でも、30分くらい前に警報があったのではないでしょうか?
基本的に10分以内に逃げることのできる場所に避難場所があるはずなので、警告後、最小限の準備で避難すれば助かったのではないでしょうか?
TVでも、ラジオでも、かなり切迫した調子で「海に近づくな」「高台へ避難」「第1波後も警戒」と言っていました。
良かったと思います。
ところがです、
原発の事故の方は、一体どうなっているのでしょう?
避難を呼びかける保安院の警告の力のなさは何なんでしょうか?
「10km圏内の方は避難して下さい」と言った指示に反して、
「ごく微量で人体には影響ありません」と言ったら意味ないだろう??
それに、事態は最悪なシナリオで進んでいる。
報道を通じての保安院のコメントによると、
地震のあと、
地震の揺れでの被害が明らかになる前に、
津波が押し寄せ、
2次冷却水などの取水システムが損壊して、
主電源を失い、
バックアップになるはずの非常用電源も動作しなかった。
この時点で、原子炉は全く制御を失っているのである。
さらに、
原子炉を停止させようとしているのに、
原子炉を冷却して、かつ、反応を遅くするための冷却水が注入出来ない状況になっている。
そして、
格納容器内の空気の放出を行っている。
これも大変なことです。
原子炉は何重もの容器で囲んでいると言うが、格納容器は内側から2番目の容器、
ここが開いているということは、すでに密封されているのは最後の砦の圧力容器だけである。
もし、この圧力容器に破損があれば、少しでも漏れがあれば、
放射性物質は50年たっても猛毒なのだ、
即死しないが、ガンなどの病気で確実に命を奪う。
そして、その土地はずっと使えなくなるのだ。
その後、東電・保安院からの情報は減っているが、
中央制御室でも放射性物質の汚染がある。
圧力容器内の温度が上がっている。
容器内の水位が下がっている。
一度、保安院が炉心溶融を認めている(セシウムの漏れ)。
これらのことから、原子炉の圧力容器も損壊して、原子炉が冷却出来なくなっていると考えるのが自然である。
原子炉での核反応が人間の制御を離れたと考えて良い。
冷却水が漏れている状態で、いくら容器を冷却しても意味が無い。
なぜなら、冷却した水は放射性物質で汚染され、それがまた漏れるからだ。
核反応は一度進み始めると加速度的に進んでいく。
これを、放水する水などで冷却するのは難しい。
もし、出来たとして、
炉心を海に投入しても冷えないのだから。
もう、
福島の原発全てを停止して、炉の反応を止め、
地域一帯を封鎖するしかない。
その上で、
命がけの隊員が炉の停止を試みて、
無理なら、水蒸気爆発に備えるしかない。
チャイナシンドロームなどになったら、、終わりだよ。。
続報で、
建屋が爆発して、それが水素の反応によるものと発表があった。
その水素はどこから来たんだ?水が分解しているんじゃないか!!
東電が海水で冷却と言っている。
その海水はどこに消えるの?
蒸発?また海に戻すの?
どちらにしろウラン、ヨウ素、セシウムの放射性物質入り?
今後のこの地域の疫学統計が恐ろしい。
国は保障で破産するぞ。。
東電はまちがいなく倒産する。
‘