オキシドールでコンタクトレンズの洗浄液(こすり洗い不要1液タイプ)を作ってみた

毎日、ソフトコンタクトレンズの使い捨てタイプを使用している。
最もよく使う2WEEKタイプは寝る前に外して洗浄しなければならないが、これが案外面倒。
ソフトコンタクトレンズ用の洗浄液には、

こすり洗いが必要なタイプ と、

ポシュロムのレニューなどが有名だ。

こすり洗いが不要なタイプ がある。

これは1晩漬けておくだけで、朝には洗浄も消毒も完了しているタイプ。
・AOセプトクリアケア


は洗浄液以外なにもいらないタイプで
・オフテクス クリアデュー ファーストケア


はケースに洗浄液と錠剤を一緒に入れるタイプ
それぞれ自分の使い方に合わせて選べば良いのだが、
最近、どの洗浄消毒剤も値段が上がってきている。

特に、私の愛用していた、
AOセプトクリアケア
は過酸化水素の分解に白金触媒を使用しており、
ウクライナ戦争以降の資源高、円安、インフレのために入手困難なほど値上がりしている。
AOセプトクリアケアなど触媒分解系の洗浄液が高いのは、触媒に使っている白金の部分が主だから、

過酸化水素のオキシドールだけ別に買えば良いのではと思いついた。

触媒の白金は直接反応するわけではないので、
実質的には何回使っても過酸化水素を分解できる。
つまり触媒のついたケースを流用して、過酸化水素液さえあれば消毒できるのだ。

一般に消毒用に売られているオキシドールは、
500mlで2.5~3.5W/V%
値段は500円~600円

 

一方、AOセプトなどは
360mlで3.42W/V%
値段は1000円以上

(W/V%はweight per volume percentで水溶液容量に対しての質量濃度。水を体積で測って、溶かすものを質量(重量とほぼ同じ)で測った場合の%)

オキシドールと洗浄液、中身はほぼ同じ

オキシドールと洗浄液、中身はほぼ同じ

AOセプトなどは、コンタクトレンズと涙の成分を合わせるためにPH調整剤などが入っている。

一般の精製水を保存液に使うには9%の塩分濃度【間違い、本当は0.9%】に調整すればよいので、
(保存液は以前から作って使用している)
オキシドールを0.9%の塩分濃度に調整して使えば、コンタクト洗浄液と同じように使えるはずだ。

で作ってみました。

塩分濃度を0.9%にすると生理食塩水と同じ

塩分濃度を0.9%にすると生理食塩水と同じ

塩は食塩を使います。

良い感じに分解して、

翌日装着すると、

GOOD

かえって、市販の洗浄液よりも快適でした。

もちろん、この使い方は保証されている使い方ではありません。
特に、オキシドールが分解されていないままだったり、
塩分濃度調整があまりにずれると装着したときに目の中でレンズがずれます。
あくまで自己責任で試してください。

【材料】



ダイコクドラッグなら200円くらいで売っているはず。水道水は塩素が入っているので使わないで。

容器付きの方が測りやすいです。10個も要らないので、近所のスーパーで買ってください。
岩塩など不純物の無い方が安心です。

秤は出来るだけ精密に測定できるものを。
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